「風林火山」には多くの印象的なセリフがありますが、特に記憶に残るものをいくつかご紹介します:
北条氏綱公御書置:
「大将によらず、諸侍とも義を専らにまもるべし。義に違いては、たとい一国二国切り取りたりというとも後代の恥辱をいかがわ、天運尽き果て滅亡を致すとも、義理違えまじきと心得なば、末世に後ろ指をささるる恥辱はあるまじく候。古き物語を聞きても、義を守りての滅亡と、義を捨てての栄華とは、天地各別にて候。大将の心底たしかにかくのごときにおいては、諸侍義理を思わん。その上無道の働きにて利を得たる者、天罰ついに遁れ難し。」
上杉謙信壁書:
「運は天にあり 鎧は胸にあり 手柄は足にあり
何時も敵をわが掌中に入れて合戦すべし 死なんと戦えば生き、生きんと戦えば必ず死するものなり
運は一定にあらず、時の次第と思うは間違いなり
武士なれば、われ進むべき道はこれ他なしと、自らに運を定めるべし」
上杉謙信辞世の句:
「四十九年 一睡の夢 一期の栄華 一盃の酒」
武田信玄:
「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵」
これらのセリフは、戦国時代の武将たちの哲学や生き様を色濃く反映しており、ドラマを通じて多くの視聴者に強い印象を与えました。