2008年に放送されたNHK大河ドラマ「篤姫」の第32話「桜田門外の変」の詳細なあらすじは以下の通りです。
このエピソードでは、歴史的な事件である「桜田門外の変」が描かれています。この事件は、大老の井伊直弼が江戸城の門の一つである「桜田門」の外で暗殺されたというものです。ドラマでは、この事件を中心に物語が展開されます。
ドラマの中では、井伊直弼が篤姫と対立する悪役として描かれていましたが、このエピソードでは彼に対する印象が変わる瞬間が描かれています。篤姫との対談の中で、井伊直弼は篤姫の願いを聞き入れようとはしませんが、篤姫は代わりに手ぬぐいを贈ります。井伊直弼はその手ぬぐいを受け取って退城し、帰りの籠の中で篤姫からプレゼントされたハンカチを握りしめて懐にしまいます。そして、「桜田門外の変」で井伊直弼は何者かに殺されてしまい、その手には篤姫から贈られた手ぬぐいが握りしめられていました。
このエピソードは、井伊直弼が決して自分の権力を自分のものにしたかったわけでもなく、篤姫の願いを聞き入れなかったわけでもなく、国や人々の安寧のために自分が悪役を買って出たように思われる描写があります。井伊直弼の複雑な人物像が浮き彫りにされ、名優中村梅雀さんの演技によって、最後には彼が「悪」だけではない大きな思いを持っていたことが示唆されます。
このように、第32話は篤姫と井伊直弼の関係性の変化、そして歴史的な事件「桜田門外の変」を通じて、登場人物たちの内面の葛藤や成長が描かれている重要なエピソードです。
