NHK大河ドラマ「青天を衝け」の第25話のあらすじは以下の通りです
第25話「篤太夫、帰国する」
明治元年10月、篤太夫(吉沢亮)は昭武(板垣李光人)らとともに横浜へ到着します。昭武は新政府からの無礼な扱いを避けるため、密かに船を乗り換え品川へ向かいます。篤太夫は新政府から執拗な持ち物検査やボディーチェックを受けた後、上陸します。福地(犬飼貴丈)からこれまでの経緯を聞かされ、勘定奉行・小栗忠順は処刑され、川路も自害したこと、薩長軍が錦の御旗を掲げて進軍していたため、慶喜(草彅剛)は戦わずに大阪を後にしたことを知ります。振武軍の大将となった成一郎(高良健吾)は新政府軍に敗れた後、箱館へ向かいました。その戦いの中で、手負いの平九郎(岡田健史)は故郷へ向かうも新政府軍に追い詰められ自決し、壮絶な最後を遂げます。慶喜は朝廷から降嫁し家茂の正室となった静寛院宮に会おうとしますが断られ、見損なった天璋院からは腹を斬るように言われます。静寛院宮は徳川がお家断絶なら自らも死を選ぶ覚悟を岩倉具視への手紙に記し、天璋院は徳川の存続を朝廷に願い出るよう西郷に手紙を書きます。そして慶喜は上野の寛永寺で謹慎の身となり、江戸城は薩長軍に明け渡されます。函館で徳川のために土方歳三らと戦っている成一郎に袂を分かつ手紙を書いた篤太夫。一方、血洗島の渋沢家では篤太夫の帰国を知らせる手紙で皆が喜んでいましたが、平九郎の死を知らされていたてい(和久井映見)だけは悲しみを抑えられませんでした。千代(橋本愛)から篤太夫の帰国を知らされた淳忠(田辺誠一)と長七郎(志尊淳)は、生きる目標を失っている長七郎の「俺たちは何のために生まれてきたんだんべな」という言葉に何も返せないままでした。小石川の水戸藩邸にいる昭武に会いに行った篤太夫は、昭武が朝廷に会いに行った際、水戸に戻り次第函館に兵を出すように言われたことを知ります。函館にいるのは幕府の忠臣たちであり、それを昭武に成敗させようとすることに違和感を感じる篤太夫。水戸で支えてほしいと言われる篤太夫は、慶喜の本心を聞かねば納得いかないと感じます。慶喜と接触できない昭武の手紙とその返事を言付かる篤太夫は、それから数か月をかけて旅の残務整理をします。新政府が出した太政官札を見る篤太夫は、太政官府は信用ないと説明する三井組番頭・三野村利左衛門(イッセー尾形)に出会います。三野村は「まことの戦はこれから」と言います。残務整理を終えた篤太夫は、血洗島へと向かいます。
このエピソードは、幕末から明治への移行期における日本の混乱と、個人の運命が大きく変わる時代の転換点を描いています。