映画とドラマに沼る主婦

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NHK大河ドラマ「徳川慶喜」 時代背景は?

1998年に放送されたNHK大河ドラマ徳川慶喜」の時代背景は、日本史上最大の動乱期である幕末です。この時代は、260年余り続いた江戸幕府の終焉と、日本が近代国家へと変貌を遂げる過渡期を描いています。

 

幕末は、1853年にペリー率いる黒船が浦賀に来航し、日本が開国を迫られたことから始まります。この時期は、外国の脅威に対する対応策として、国内では尊王攘夷の動きが高まり、幕府の権威が揺らぎ始めました。徳川慶喜は、この混沌とした時代の中で、幕府の最後の将軍として、多難な舵取りを迫られることになります。

 

ドラマは、慶喜の幼少時から始まり、江戸城開城までを扱っており、慶喜が第十五代将軍に就任し、薩長同盟が結ばれる中での苦悩と葛藤の半生が、江戸時代の日常を織り交ぜながら描かれています。また、慶喜の生涯のうち、江戸開城以降の45年間はほぼカットされており、その点も物語の特徴となっています。このドラマは、幕府側から見た幕末を描いており、政治劇的な性格が強い作品となっています。慶喜のキャラクターは、英明なれど野心家ではなく、政争からは遠ざかりたいと思っているが、徳川宗家を守るべき水戸徳川家の出身であることを強烈に意識しているという人物像で描かれています。