大河ドラマ『平清盛』の第29話「滋子の婚礼」
このエピソードでは、平清盛が武士として初めて公卿の座に就き、平氏が「平家」として確固たる地位を築く様子が描かれています。清盛は正三位に昇り、一族も共に出世を果たします。一方、清盛の義妹である滋子は、兄の時忠から二条帝への入内を勧められますが、彼女は拒否します。その後、内裏で後白河院と出会い、恋に落ちる展開になります。
滋子は後白河院の子を身ごもり、清盛と平家は騒然となります。朝廷と平家の関係、滋子の恋の行方が焦点となります。家貞は老齢のために寝付き、清盛に重要な言葉を残して旅立ちます。清盛は兎丸に宋の船と出会い、宋の銭で面白いことをしたいと語ります。朝廷では、美福門院得子から清盛に国づくりについての質問があり、清盛は交易を通じた国の繁栄を語ります。
滋子は上西門院統子に可愛がられていましたが、彼女の天然パーマが問題となり、上皇の妃としての立場が危うくなります。しかし、清盛は滋子を支持し、宋国の衣装で異国風の演出を加えた婚礼式を執り行わせます。これにより、滋子は後白河院の妃として後宮の頂に立つことになります。
この話は、清盛の政治的野心と個人的な感情が複雑に絡み合い、平家の栄華と後白河院との関係が描かれています。滋子の自由な精神と恋愛、そして清盛の国づくりの夢が、歴史の大きな転換点を迎える前夜を彩ります。
