2008年に放送されたNHK大河ドラマ「篤姫」の第49話「明治前夜の再会」のあらすじは以下の通りです。
このエピソードでは、慶応4年(1868年)3月14日の出来事が描かれています。江戸総攻めが勝海舟と西郷隆盛の会談によって中止となり、江戸城の明け渡しの条件が設定されます。天璋院篤姫は、大奥の女性たちとの別れを惜しみながら、大奥を閉じるという重大な任務に取り組みます。大奥の女性たちは、それぞれ実家や親戚の家などに移り住むことになります。
天璋院は、大奥の女性たちの行き先がほぼ見つかり、安堵の表情を見せます。しかし、本寿院は荷物を減らすことを理解せず、納戸の箪笥まで運ばせようとします。一方、城外では武装解除が進んでおり、勝海舟は鉄砲や槍を一つも漏らさぬよう指示します。
天璋院は、大奥を去る日を迎え、初めて大奥に来た日や家定との出会いを思い出します。そして、家定の言葉「そちがいる所、そこがすなわち徳川の城なのじゃ」という言葉を胸に、大奥を去る決意を固めます。滝山は天璋院に、大奥とともに消えることを告げ、天璋院は滝山に感謝の意を表します。最後に、天璋院は籠に乗り、大奥を去ります。滝山は天璋院に別れを告げ、一筋の涙を流します。
このエピソードは、天璋院篤姫が大奥の閉鎖という歴史的な瞬間に立ち会い、新しい時代への移行を象徴する重要な役割を果たす様子を描いています。